読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

知らざあ言って聞かせやしょう。

ただただダラダラ佇むダダイズム

初めて人との違いを感じた時に知ったある気持ち良い感覚。

生き方 自分語り 学生時代

drawing

 

↑は俺の書いた絵ではない。

小学校は6年間あったから何がいつあったなんか正確なことは覚えてない。

ただ一番覚えているというか、決定的に他の人と違うと分かった出来事があったのでそれを語ってみよう。
あれは図工の時間だった。俺は勉強が嫌いだったけど図工と体育が好きな子供でな。
図工の先生も好きだったしこの時間はいつも楽しみにしていたんだなあ。
その日は絵を書くということで俺も楽しみにしていた。
実際に絵を書く前の下地作りということで『空』を書いてみようという内容。
俺は絵を書くのが好きだったからルンルン気分で空を書いていたよ。

30分も過ぎればほとんどの人が書き終わって先生に見せに行く。
俺も皆と同じように意気揚々と見せにいったんだ。
そこで決定的な違いに気づいたんだ。
先生は空を書いてみましょうとしか言わなかった。
だから俺は俺の思う空を書いたんだ。
夜空という暗黒の空を。
だがみんなが書いたのは青空だった。青や水色。絵の上手い奴なんかはグラデーションをつけたりしてる。あいつが上手い。こいつが凄いなんて言い合いあっている。
そんな中俺だけが夜の空を書いていたんだ。
先生が褒めてくれると思い簡易的にだが星なんかも書いていた。だがそんなのは無意味だった。
授業の後に担任を呼ばれて絵の説明をさせられた。
ただ俺は空を書けと言われたから空を書いただけだから説明も何もないんだ。
青空を書けと言われて黒い空を書いたのなら問題だと分かるが、
空を書けと言われて黒い空を書いたら何が問題なのだ?
俺はそう思ってふてくされた。書き直せと言われたが断った。
断り続けたら先生も諦めた様子だったが一応この出来事は親にも知らされた。
家で親と話すのも嫌だった。どうせ怒られるものだと思っていたからだ。
しかし親の反応は意外なものだった。
よく書けてるじゃないか。星も書いてあるし凄いよ。
そう言ってくれた。先生にほめられようとして書いた星まで褒めてくれた。
みんなと違うこともそれは才能だと認めてくれた。
俺はその場で泣き崩れたよ。悲しくてじゃなくて嬉しくて嬉しくて。
俺はこの時初めて親の愛を感じたのかもしれない。
何かを与えてもらう愛ではなく、ただそこにある愛を。
人から見たら些細なことかも知れないが確かにそこには今までと違う気持ち良い感覚を得ていた。
今こう書いていても感じることだから間違いはないだろうなあ。
この事がなかったら俺の好きだった授業は体育だけになってしまった。その後の図工の授業は苦痛でしかなかっただろう。
でも人と違うことを才能だと認められてからの俺は思うように好きに表現し続けた。
すると次第に周りも認めてくれるようになる。俺風と言って真似をしだす者まで現れた。
図工の先生も担任の先生も俺にあの時のことを謝ってくれた。
別に謝るどうこうはどうでも良かったのだが、認めてくれたことが素直に嬉しかった。
それにあの時先生が俺の夜空の絵に違和感を感じなかったらあの時に親の愛を初めて感じることも出来なかった。だからそれを引きだしてくれた先生たちには感謝している。全ては上手く周っているのだ。
きっと俺は面倒な生徒だったに違いない。諦めずに対応してくれてた先生たちや親には感謝している。ありがとう。
このまま素直に育っていけば良かったんだろうがこの後も紆余曲折。それははまた今後書いていくとしようじゃないか。
まず今日はこれぎり!