読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

知らざあ言って聞かせやしょう。

ただただダラダラ佇むダダイズム

ついに最終章。俺とM子のロマンスの行方。

f:id:onriedo:20170323041245j:plain

俺のロマンス話しを書いてみたのだけども、今回でまさかの三記事目に突入だ。俺とM子はどこに向かうのか。この記事で明らかになる。 

まだ読んでない人にために前回までのリンクを貼っておこう。

第一章

kabuku.hateblo.jp

 第二章

kabuku.hateblo.jp

 

俺は動物公園で十数年前にいえなかったことを言った。

ただそれは十数年前の気持ちだ。その時の気持ちではない。だが正直な所をいえば俺はまだ好きだった。いや、好きだったというよりも、また好きになってしまったという方が正確だろう。

十数年前の気持ちは伝えられても今の気持ちは伝えられない。やはり俺はあの頃と何も変わってないんだ。

公園を後にした俺とM子はとりあえず歩くことに。季節はまだ少し寒が残るころ。少し冷えたのかM子は手を重ね合わせ擦っていた。

俺「手寒いの?」

M子「うん」

俺「手袋とかないの?」

M子「ないよお…キクノスケにあたためてほしい

俺「……分かったよ」と言って手を差し出す俺

その手を両手で握りしめるM子。

M子「キクノスケの手あったかい

少しするとM子の手にもぬくもりが戻ってきた。

手を繋ぐのくらいはなんともないと思ったが、とても恥ずかしい気持ちになった。

そして手を繋いだまま駅に向かい、M子の新幹線の時間まではまだ時間があったがとりあえず東京駅に移動することにした。

 

電車の中でM子は最近彼と別れたばかりだと俺に言ってきた。

俺「そうなんだ?」本日二度目の心のガッポーズ

M子「うん、でも当分彼氏とかいらないかな(笑)

俺「そっかw」チーン。心の中のorz

M子「キクノスケは彼女とかいるの?」

俺「いたら今日きてないだろw」俺にできる精一杯のアピール

M子「キクノスケは真面目なんだなあ。それに比べてアタ……」

M子が何かを言いかけて止まるなんて珍しい。しかも笑顔も消えている。

俺「どうした?」

M子「ううん。なんでもない」と言いながら首を横に振る。

そこからしばらく沈黙が続いてしまった。何か喋らなければと思っても何も出てこない。

次は東京〜東京〜っとアナウンスが流れる。

俺「もう次東京だ。降りないとだね」

M子「うん」

 

東京駅でどこか入れる店を探そうとしたのだけども、どこもいっぱい。M子も疲れてきているようなのでジュースを買って待合室に座った。

M子「さっきごめんね。たまにああいうことがあるんだ」

俺「大丈夫だよ。M子はもう平気?」

M子「ありがとう。もう大丈夫。」いつもの笑顔に戻るM子

M子「後1時間位でお別れだね?」

俺「うんそうだね」

M子「何か話したいことはある?」

俺「う〜ん」こういう振りの切り返しが俺は苦手だ。

M子「ないんかいっ(笑)」

俺「いやいやいやいやw」

本当は話したいことはある。伝えたい思いがある。でも勇気が出ない。

M子「そろそろロッカーに荷物とりにいかないと」

そうM子がいうので2人でロッカーに向かった。

階段を下るとたくさんのロッカーが並んでいる。

人影が見当たらない2人の空間。M子はロッカーにいき俺は手前で待っていた。

ここだ。ここで言うしかない。でもダメだ。俺は弱い自分の心と戦っていた。ここを超えたらもうチャンスはないと思え!俺。

そこに戻ってくるM子はこう言った。

M子「上は混んでるしここで少し話そうか?」

俺「いいよ」ギリギリの延長戦突入にホッとする。

 

しばらく話しているとM子がこう聞いてきた。

M子「ねえキクノスケは彼女ほしくないの?好きな子がいるとか?」

俺「いや、それはほしいけど」

M子「好きな子は?好きな子は?」

俺「今はいないかなあ」

M子「そっか……」

またやってしまったと思った。M子だよM子が好きなんだ。ああ駄目だあ……勝手に撃沈する俺。

M子「そろそろ電車の時間だからいくね?」

俺「そっかあ、うん……」

階段を登るりきると改札はすぐ目の前。

M子「今日は付き合ってくれてありがとう。またメールしてもいい?」

俺「いいよ。毎日でもw」こんな冗談なら軽くいえてしまう自分に腹が立つ。

M子「それじゃ毎日するよ(笑)」そう言って振り返ったM子は改札を通り、振り返っていつもの笑顔で手を振っている。

俺も出来る限りの笑顔で手を振り返した。

そのままM子はエスカレーターに飲み込まれて消えていった。

俺「今日は楽しかったよ。気をつけてかえってね。」とだけメールを打ってM子に送信

俺は体の力が一気に抜けていくのを感じた。そして自分の弱さを責めた。

家に戻り抜け殻のようになる俺。M子からメールは来ていない。

疲れていたのか昨日の酒のせいもあるのか俺はそのまま眠りについた。

 

目が覚めて気づいたらもう外は明るい。時計をみたら6時すぎ。携帯をみてもM子からのメールは来ていない。夜になってもメールは来ていない。もうこのままメールがこないような気がした。

とりあえず風呂にはいろう。そう思って全裸になった瞬間にブーブーブーとバイブの音。俺は全裸のまま携帯を掴み確認するとM子からのメールだった。

相当長いメールだったのだが、みんなとの再会、俺への感謝、2人で過ごした時間のことが書いてあった。

俺は全裸のまま寒さに震えながらそのメールを読んだ。

光だ。まさに希望だ。へ・へ・ヘックションっ!!!とにかくまずは風呂だ。

ささっと風呂に入りM子に返信する。へ・へ・ヘックションっ!!!

次の日は見事に風邪をひいてしまった。

 

それから本当に毎日メールした。そしてメールをするたびにM子への想いは募っていった。

三週間位メールをし続けて、週一位で電話をしていた。そこで俺はやっと決心したのだ。告白しよう。東京と愛知の距離もあるがメールや電話でこんなに楽しい。

まあその前に付き合うことになるかも分からない。とにかく前に進もうと決めたのだ。

ただ、メールや電話で伝えるのは嫌だったので会いに行くことを次の土曜日の電話の時に言おう。

当日になりいつもの時間に電話をかけた。すぐに出るM子。

話しはじめてしまうとまた言うタイミングを逃してしまうと思ったので、第一声でM子にこう伝えた。

俺「ちょっと今日は伝えたいことがあるんだけどいいかな?」

M子「伝えたいこと?なに」

俺「うん、俺ね」ツーツーツーツー電話が切れた。

え〜こんな時に…………どうしていいのか分からずに固まってしまった。

するとM子からのメールのお知らせが届く。

何が書いてあるんだろう。中身を見るのが怖い。マイナスなことばかりが頭に浮かびメールをひらくことができない。

10分位してメールを開く。心臓がバクバクするのが分かる。

電波が悪かっただけのようだ。

とりあえず最悪な内容ではなくてよかった。

俺はM子に返信した。

本当は俺が愛知にいこうと思っていたのだがM子が東京にくることに。

後は告白するだけだ。

 

M子とは東京駅で夕方前に待ち合わせて以前から行きたいと言っていたお台場にいくことになった。

俺はいつ切り出そういつ切り出そうと頭がいっぱい。M子はいつもと変わらないように見えた。

お台場につきとりあえずは2人で楽しんだ。そこで目に入ったのが観覧車。これだ!と決めた俺は少し経ってからM子に観覧車に乗ろうと言った。

2人で観覧車に乗り込む。もう外は暗くなってきているので夜景も綺麗なはずだ。徐々に上へと上がる観覧車。

俺「M子ちょっと良い?」

M子「うん。」目をみるといつもよりもキラキラしているように見える。

俺「俺ね…俺、」

M子「な〜にぃ?」

俺「俺、高所恐怖症なんだ……」

M子「もおふざけないでよ(笑)」

俺「ごめん。俺ね、M子のことが好きなんだ。」

M子「アタシもキクノスケのこと好きだよ」

俺「本当?あの…できれば俺の彼女になってほしい」

M子「はい。」

俺「ありがとう。うれしいよ。それでね、俺、高所恐怖症なんだ……」

M子「本気だったの?(笑)」

M子「うんw」

その時の観覧車の位置などは分からないが俺とM子は頂点にいた。

それから2人でご飯を食べる。自然と笑顔が溢れるほどに有頂天だ。

この日はM子はそのまま帰らなければいけないので東京駅まで送りバイバイした。

遠距離恋愛かあ。うん、悪くないな。きっとニヤついて変なやつと思われていただろう。

 

この後はメールや電話。そして月に何回か会ったりして過ごしていた。会う時はいつも東京。

半年位が経過した時に俺ははじめて愛知にいくことになった。

M子の育ったところはどんな所なんだろう。どんなところに住んでるのだろう。新幹線で思いを馳せながら外の景色を眺める。

とりあえず豊橋で待ち合わせをしてM子の住む街に移動した。途中いろんな所を案内してくれた。いろんな話しをしてくれた。

今まで知らなかったM子を知ることができたようで嬉しかった。

 

そして二度目に愛知に行った時にある衝撃的な出来事が起こった。

その時、俺はM子の部屋にいた。 前回はホテルに泊まったのでM子の部屋に来るのははじめて。今回も部屋にあげてくれると思っていなかったので、ホテルは取っておいたのだがお金が無駄になるということよりも部屋にあげてくれたのに喜びを感じていた。

夜も遅くなったので2人で布団の中に。この日はけっこう動いたので眠気が襲ってきていた。

その時にドアを叩く音。そして男の怒鳴り声が同時に聞こえてきた。

ドンドンドン

謎の男「おいっ!M子いるんだろ?ゴルァあけろよや!」

ドンドンドン ガチャガチャガチャ ドンドンドン

俺は訳が分からずM子に聞く。

俺「何?」

M子「……」うつむくM子

謎の男「はよぉあけろや!男といんの知ってんだぞ!オォラア!!」

M子はうつむきながらドアを開ける。

するとM子を振り払うかのように押しのけて物凄いごっつい男が俺めがけて飛びかかってきた。

俺は突然のことで訳がわからず後ずさりして尻もちをついてしまった。

そしてそのままマウントを取られて拳の嵐を浴びる。ガードしようとしても他の所に拳が重く入り込んでくる。

謎の男「てめえゴルァ人の女に手出してこんなんじゃ済まねえぞ!!」

その後も拳の嵐はやまない。

少しするとM子が「ごめんなさい。もうコイツとは会わないから……」

謎の男「ったりめえだろうが!おめえこれで何回目だよ?ああん?次はねえぞ」

その話しを聞きなんとなく察しがついた。

鉛のように重い全身を奮い立たせて立ち上がると、謎の男はファイティングポーズをとる。

一発腹に食らったところでM子が止めにはいる。

俺「ぼうわがっだがら。がえるよ。ごべん」口の中がぐちゃぐちゃで上手くしゃべれない。

2人の隣を通り過ぎると後ろから蹴りをいれられ倒れる俺。

謎の男「あんなののどこがいいんだよ?」

M子「ごめんね……ごめんね……」

その後も何か話が聞こえるが俺はなんとか立ち上がり家をでた。

 

痛いというよりも体が重い。距離的にはそんなにないが1時間位かけてホテルにようやく到着。

俺は非常階段からなんとか部屋にたどり着き倒れ込んでそのまま眠った。というのか気絶したのか分からない。

起きたら昼過ぎだった。体中がバキバキで動かない。

その日は一日横になっていた。M子からのメールはもちろんこない。俺もメールはしなかった。

夜になりだいぶ体が動くようになった。もう一日泊まる予定だったが明日はもう帰ろう。

そう思いながら眠りにつく。

次の日に起きて久しぶりのご飯を食べる。そして一緒にいくはずだった名古屋城に1人で向かった。

当然楽しいはずもなく来たのを後悔。もしかしてM子が来てくれているかもなんていう淡い期待は儚くも散った。

俺は名古屋駅に移動して東京行きのチケットを購入し待ち時間にきしめんを食べた。

そして時間になり新幹線に乗り込む。

東京に着いてしばらくしてからM子にメールした。

「ごめん」と一言。

すぐに返ってきた返事は

MAILER-DAEMON

こうして俺とM子のロマンスは幕を閉じたのであった。

 まず今日はこれぎり!