ただただダラダラ佇むダダイズム

知らざあ言って聞かせやしょう。

狂喜乱舞の桜ROCK

最近はカメラや写真ネタばかり書いている俺である。新しいカメラを購入してからというもの、寝る時とご飯の時と仕事の時とお風呂の時とトイレの時以外はカメラに触れている。まあつまりは普通程度ということなのだけども。

俺は今まで風景写真を撮影するというのは好きではなかった。以前にも書いたがライブ写真であれば少しは自信があるが、風景写真というのはあまり得意ではない。サーキュラーPLフィルターもNDフィルターだって持っていない。

今は改めて風景写真を勉強中なのだけども、そこにライブ写真のような要素を入れたらどうなるか。それこそ俺らしさが出るような気がしたんだ。ライブハウスというのは基本的に暗い。メインライトを明るくする場合もあるが、基本的にはメインライトを暗くして色のついたスポットライトを当てることでステージを演出をする。そのスポットライトがミュージシャンに当たる瞬間。その一瞬を捉えると綺麗に撮影することができる。ミュージシャンは動き回り、スポットライトも動いているので言うほど簡単ではないのだけども。まあそれが昨日の妖艶な桜にも現れていた。スポットライトを浴びた桜。桜と街灯は動かないので楽ではある。

昨日はとりあえずぶらりと散歩に出たので三脚は持たずにカメラだけを携えて撮影をしたのだけども、街灯があるとはいえ夜なので暗い。なので手ブレには注意が必要だ。だが最近のカメラは凄い。ISO12800であってもあれだけ綺麗に撮れている。さすがに明るく撮影をしようものならノイジーになるのは仕方ないがマーベラスだ。ブログに使う程度であればまったく問題ない。まあしかし機能ばかりに頼っていたら腕は上がらない。そう思って今日は三脚を持って撮影をしてきた。今回は昼と夜の二部構成。またライブ感をいれてみた。今度は違う要素を。前置きが長くなってしまったが、ここからが本題だ。

タイトルは「狂喜乱舞の桜ROCK」

使用機材;Nikon D750 + AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

朝から仕事をして昼に嫁ちゃんとランチバイキングに出かけた。家に戻ってきたのは15時近く。それからカメラを持ち出し撮影に出かけた。場所は昨日と同じ桜の道である。だが昨日の妖艶さは皆無だ。まったく違う表情をしている。光を全身に浴びて気持ちよさそうだ。

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昨日の桜の写真を照らしていた街灯はこんなレトロな面持ちをしている。30メートル間隔にこの街灯が置かれているのだがよく晴れていて街灯も眠りについている。のんびりと過ごしている様子で桜は見にきてくれたオーディエンスを温かく出迎えている。今日は桜らしい桜を撮ることができそうだ。そこでiPhoneを取り出しミュージックを再生する。すると急にザワザワとしはじめる。ザザッとザザッと音がなると、風が吹き上がりスイッチが入ったように桜が……

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躍動感溢れる動きを見せた。ほとばしり出る汗のように舞い散る花びらは子供達を喜ばせ、大人は写真を撮り始める。忙しそうな人も立ち止まらせ笑顔にする。全てのオーディエンス達を湧き上げる。それがさらに桜のテンションを上げていく。

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っとさっそくライブノリも尽きてきたので普通に戻るが、風の強い日の桜というのはよく揺れるものだ。昼間であればシャッタースピードも稼げるので止まっているように撮影することもできるが、Sモードであえてシャッタースピードを落とすと動きのある写真を撮ることができる。川の写真や人の流れなどを撮影する時に使われる手法である。シャッターが開いている間に動いた分の残像が映し出される。

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普通であれば被写体というのはできるかぎりブレない方が良い。ブレというのは写真においてはNO GOODであると思われがちであるがこうしてあえて動きをつけて躍動感を出すこともあるのだ。動いているものを動いているように撮影する。とても自然なことだ。

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自由に動き回る桜。普段では風に揺られているだけにみえるが、こうしてみると力いっぱいに動き回っているようにも見える。目には見えないものを捉える。こういったこともカメラの一つの楽しさである。

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狂喜乱舞。まるで狂ったように踊っているようにも、空に絵を書いているようにも見える桜。咲いていることの嬉しさを喜びを全力で表現しているのかも知れない。普通に桜を撮影するのももちろん良いが、動きを与えてみるのもいいじゃないかい。この写真の空の色は少しだけいじっている。独特な色を出してみた。他の写真についてもだいぶいじっていると思われるかもしれないが、AdobeのLightroomで全体の色を修正した後に空に青みをほんの少しだけ足しているだけである。

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夜に撮影をしたら綺麗に映るかと思って三脚を担いで撮影しにいったが、風が収まってきてしまっていた。昼間よりもメローな感じだがそれでもこれだけ面白い動きを見せてくれる。ちなみにこちらの写真は逆光の桜をISO100で撮影。さすがに高感度ISOと比べるとノイズも少なく綺麗だ。

っとまあこんな感じで動きのある桜の写真を載せてみた。さすがにこれだけ連続して載せると狂気を感じる。俺はテーマがそこにあったからいいのだが、普通の桜の写真があり、中にはこんな動きのある写真もある。その位のバランスがいいのかも知れないですな。それにしても今年は桜をたくさん撮影したなあ。後1回位は行けるだろうか。さてさて次はどんな撮影で楽しもうか。

まず今日はこれぎり!

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